- 本文
- 噬臍以悔昨非 碎碯以行明是
- 読み
- ほぞをくらいてきのうのひをくい なずきをくだいてあすのぜをおこなう
- 意味
- 前半 事のおよばないさまに後悔すること
後半 粉骨砕身し、一心に打ち込むこと
- 所見
- 『三教指帰』巻下、仮名乞児論の中で、仮名乞児から教えを受けた亀毛先生が発する言葉として記される場面の一文です。
本文中では進むべき道しるべが示されて、喜びを表している状況が読み取れます。
人生の中で思うようにいかない、過去に囚われたまま後ろ向きになってしまうことは多くあります。そんな時に自分の中に道しるべとなる何かがあれば、この文のように新たな一歩を踏み出すことができるのではないかと思います。
- 出典名
- 『三教指帰』巻下