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- 本文
- 我昔遇薩埵 親悉傳印明 發無比誓願 陪邉地異域
- 読み
- 我昔薩埵に遇い親しく印明を傳う 無比の誓願を發して邉地の異域に陪す
- 意味
- 私は昔金剛薩埵に遇って直接目の前で印明を悉く受け伝えた。比類のない誓願を起 こして辺地の高野山におります。
- 所見
- この偈文(続きに晝夜愍萬民 住普賢悲願 肉身燈三昧 侍慈氏下生とある)は、空海上人に醍醐天皇から大師号が下賜された際に入定中の空海上人がお返事として言われたお言葉として「平家物語」にも記されています。令和2年は空海上人が大師号を賜り1100年の節目の年でありました。高野山でも特別な記念法会などが厳修され、無事に成満されたとのことでした。このように1100年にもわたり、空海上人のご誓願、み教えが今もなお、私たちの指針となり、私たちを導いてくださっているように感じます。たくさんの方たちが1100年繋いでこられたものを私たちもこれから先へと繋いでいけるように精進していきたいと思います。
- 出典名
- 我昔遇薩埵偈
- 寺院名
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