© 八葉の会
- 本文
- 秘蔵奥旨不貴得文 唯在以心傅心
- 読み
- 秘蔵の奥旨は文を得ることを貴しとせず ただ心を以て心に傅ふるに在り
- 意味
- 密教の真髄は文を読んで理解できるものではありません。心から心へ伝えていくものなのです。
- 所見
- この書は理趣経の注釈書を求める最澄へ空海が断るためにしたためた手紙の一文です。書にする言葉を選んでいる時にコロナ禍となりました。人と人との距離が離れ、会いたい人にも気軽に会えなくなりました。テレワークやデリバリーなど接触を減らす社会を私達はどう受け入れていくべきなのでしょう?
弘法大師は心を大切にし、
人と人とのつながり、目に見えない「何か」が重要だと語りかけている気がします。
表面上の社会が変化してもその奥にある温かな人と人との心のつながりは変わることなく続くことを願い、書かせて頂きました。
- 出典名
- 『続遍照発揮性霊集補闕鈔巻第十』より 答叡山澄法師求理趣釈経書
- URL
- https://ryushin4960.wixsite.com/konzouin