第8回弘法大師ゆかりの書道展 作者 築野食品工業株式会社 築野順子 本文 初瀬へもうでけることに、宿りける人のいへに久しく宿らで、ほどへてのちに至れりければ かの主、かくさだかになむやどりはあるといひいだしたりければ、そこにたてりけむむめの 花を折りてよみける 意味 何年かぶりに初瀬(長谷寺)へお参りした折に馴染の宿へ立ち寄ると、ずいぶん久しぶりの訪問に、宿の主が、あなたの宿はここにちゃんと昔の儘で存在しておりますよ、と皮肉ってきたので、梅の花を手折りし歌を詠んで返した 出典名 古今和歌集(高野切) 紀 貫之