- 本文
- 一度参詣高野山 無始罪障道中滅
- 読み
- いちどさんけいこうやさん むしざいしょうどうちゅうめつ
- 意味
- 一生の内に、一度でも高野山に参拝すれば、生まれてから知らず知らずに犯してきた罪や穢れは、道中で清め祓われてゆき、仏さま お大師さまのおられる浄土(高野山)に入ることができます。
- 所見
- 古来から、一生に一度は行くべき場所として、代表的なのは三重の伊勢神宮や長野の善光寺などがあり、江戸時代になると多くの庶民が参詣旅として各地を巡るのが流行りました。高野山も平安時代から浄土信仰の一つとして信仰されてきた歴史があり、お大師さまが御入定されて1150年以上経った今でも、聖地として国内外から参拝に来られております。
私自身、修行させていただいた祖山を忘れることなく、初心に還る気持ちで書かせていただきました。
- 出典名
- 高野山秘記