- 本文
- 五大皆有響 十界具言語 六塵悉文字 法身是実相
- 読み
- 五大に皆響きあり 十界に言語を具す 六塵ことごとく文字なり 法身は是れ実相なり
- 意味
- 五種の存在要素[五大]には、みな響きがある
十種の世界[十界]は、言葉をもっている
六種の認識対象[六塵]は、ことごとく文字である
さとりの当体[法身]とは、実相のことである
出典:空海コレクション2(ちくま学芸文庫)
- 所見
- 真言宗では、宗の名前にあるように、真言をとても大切にしています。音や言葉はすべて大日如来の現れです。さとりに到達するためには、文字であり、音である真言を知ることが大切になります。そのことを説いた『声字実相義』の大事な一節をご紹介致しました。
- 出典名
- 声字実相義