- 本文
- 慈悲 いつくしみと親しみ あわれみと思いやり
- 読み
- じひ いつくしみとしたしみ あわれみとおもいやり
- 意味
- お釈迦様がその御教えを説かれたインドでは『慈』はmaitrī [マイトリー]と言い、『悲』はkaruṇā [カルナー]と言います。それらが今の中国に渡り翻訳されたのが今日私達が一般にも使う『慈悲』という言葉です。本来、それぞれが他者への態度として固有の意味を持ちます。それを現代の日本語にして伝えているのが本作です。
- 所見
- 自己中心的な〈私〉を脱する為に在るべき他者への態度。また被ることによりその〈私〉から救われる対応。
- 出典名
- 尾張高野山宗 宗門標語