- 本文
- 遇與不遇 何其遼哉
- 読み
- 遇(あ)うと遇(あ)わざると、何(なん)ぞそれ遼(はるか)なるや
- 意味
- (良い縁に)遇うか遇わないかでは、なんと大きな隔たりがあることか
- 所見
- お大師様が、冤罪の人の復職を願う為に、代筆された手紙の中の一文です。人は良縁に会えるかどうかで大きな違いが生まれてきます。たった一つの出会いが一生を変えたり、ささやかな出来事が後に大きな変化をもたらしたりします。我々は毎日の出会いや、出来事を当たり前の事として流してしまいがちです。その一つ一つが、今しかない良縁かもしれません。日々の小さな縁に気づき、それを大切にすることが人生を豊かにしていくはずです。
- 出典名
- 性霊集 巻四