- 本文
- 佛日之影現衆生心水曰加
行者心水能感仏日名持
- 読み
- ぶつじつのかげしゅじょうのしんすいにげんずるをかといい ぎょうじゃのしんすいよくぶつじつをかんずるをじとなづく
- 意味
- 如来の大慈悲が衆生の心に現れるのを加といい、行者の心に如来の慈悲を感ずるのを持という。(加持感応)
- 所見
- 佛さまは衆生の心の隅々に、離れることなくはたらきかけてくださっている。私達の眼から見た不都合な出来事、乗り越え難き苦難の中にこそ、佛さまの大慈悲と智慧の光が降り注がれている。そのことを心に映し出すことができる自分に変化した時、初めて心からの懺悔が出来るのかもしれない。真の信心とは、を気づかせてくださるお大師さまのご文章である。
- 出典名
- 『即身成仏義』