第8回弘法大師ゆかりの書道展 作者 茨城県 長瀬梅昇(竹園椿書芸会) 本文 青陽一照御苑中 梅芯先衆発春風 春風一起馨香遠 華蕚相暉照天宮 読み 一たび照らす御苑の中、梅芯衆に先んじて春風に発つ 春風一たび起りて馨香遠し、華蕚相い暉きて天宮を照らす 意味 時節が巡って、春の陽光が宮中の庭を照らすようになると、梅の花が他の花たちに先がけて春風に向かって咲く。その春風に乗って梅の香りが遠くまで運ばれ、天上の宮殿にも比すべき現世の宮殿が花の照り返しを受けて輝いている。 出典名 經國集「現果詩」 空海