- 本文
- 我本来自性清浄心於世間出世間最勝最尊故曰本尊
- 読み
- わが ほんらいじしょうしょうじょうのしんは(な) せけん しゅっせけんにおいて さいしょうさいそんなり
- 意味
- 私自身が本来持ち合わせている自性清浄の心(仏様の心)は
世間および出世間(仏の世界)において最もすぐれており、
最も尊いものである。ゆえに『本尊』という。
- 所見
- 本尊様とは、妙力功徳や悟りの御心を持ち合わせ 尊像の近くで手を合わせたとしても
どこか遠くかけ離れた存在であるように思えるが、実は私たちの心の中に、仏性は本々そなわっており仏にも私自身にも一切の衆生に至るまで、皆平等に本より尊い御心をそなえた、本尊であると勇気づけられる。
- 出典名
- 秘蔵記