第8回弘法大師ゆかりの書道展 作者 和歌山県 高野山惠光院 近藤誓子(誓孝) 本文 婦る佐と尓可へる雁可ねさ夜布介て雲遅尓万よふこ恵きこゆなり う寿久こ支農への三と利農王可草二あと万て三ゆるゆき農むら支え 読み 故郷に帰る雁がね小夜ふけて、雲路に迷う声きこゆなり 薄く濃き野辺の緑の若草に跡まで見ゆる雪のむら消え 意味 古里に帰る雁が、この夜ふけ雲中の道に迷って鳴く声が聞こえるよ 野原の緑の若草の色が薄いか濃いかによって、融けるのが早かったり 遅かったりの雪がむらになって消えた跡まで見えるよ 出典名 新古今和歌集